スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

経口減感作療法の最前線と娘の治療

先日食物アレルギー研究会に行ってきた話を書きました。(記事はこちら

その内容について母親の視点で気になった点を書いておこうかな~と思います。
行けなかった皆様の少しでもお役にたてれば…。

まぁ、会の会長が国立S病院の先生(今更ながらふせてみる(笑))ですから、
S病院の治療を中心に偏りがちではあるんですが
それでもいろいろな病院からいろんな現状をうかがえたのが
とても勉強になりました。

経口負荷試験がこんなにも広まってるのは日本だけのようで…。
そういう意味では最先端を行っているかもしれませんね~日本は。

で、今最も最先端の経口減感作療法
正式名称特異的経口耐性誘導療法(SOTI)なんですが・・・・
(経口負荷試験とは違いますよ

どうやら、急速法(rush)と、緩徐法(slow)と呼ばれるものに大別されるようです。

急速法
何日間か(7日~3週間)入院して、アナフィラキシーが起こっても
薬で症状を抑えながら増量しつつ摂取し続け、
ある一定量まで食べられるようにする方法。
最初は一口でもアレルギーが起こっていた子供に1~3週間で
卵なら1個、牛乳200ml、小麦はうどんを一食分(年齢によって違います)などを
摂取してもアレルギーが起こらない状態に持っていくという
画期的な方法です。


一方緩徐法
自宅で、週に2~7回(病院によって異なるようです)アレルゲンを摂取し
それを1カ月~2か月毎に、外来の負荷試験などで1.5~2倍に増やしていく方法。
半年から1年のサイクルですね・・・。


ここで注意が必要なのは、
急速法で、200mlの牛乳なり卵1個なりを食べられるようになっても
それで終わりということではないということです。

そのあと自宅で数か月から1年の負荷を続け、最終的に耐性が確認されるためには
一度2~4週の完全除去を行って、さらに負荷をして
症状が現れなければOKということらしいです。
つまり、日々の自宅での負荷とアナフィラキシーへの心配は
しばらくは消えないそう。。。
そりゃあ~そうですよね~。魔法じゃないんですから(笑)。
でも、マスコミにまるで夢の治療法のように語られる最新の治療法が
実はそのあとが大事と知っただけでも、雨の中、会を聞きに行った甲斐がありました。


で、それぞれの病院がそれぞれに基準を持ち、やはり急速法をする子供は、
学童期以上の、一口でアナフィラキシーを起こすような
重篤な食物アレルギーのこどもを優先

としているようです。

そう!
この「小学生になっても」っていうのは結構重要な気がします。
先生方も、「3歳まで、6歳までに除去食療法で治っている」という
多くの統計データをお持ちのでしたし。
きちんと除去食療法を行い、一定の年齢になって少しずつ解除していけば
かなりの子供たちが治っているんです。
逆に、この小学生まで残ってしまった食物アレルギーは
重篤である場合が多いんですよね~~~やはり。。。
幼稚園・保育園までは親の目がありますし、保育園も親代わりに
きちんと子供の食べるものを把握しようと努めてくれますが
学校ってそういうところじゃないですよね。
行き帰りは子供たちだけですし、休み時間は先生はそばにはいません。
教師の目の届かないところも多々ありますしね~。

それに、症状が出ていても、味が嫌いでも、本人が食べたくなくても
「食べ続けることでの脱感作」が目的なので
親子ともに挫折しやすいのですが
そのあたりを考えても強い意志を持って続けるために
やはりある一定の年齢以上でないと無理かもしれません。

それから、重篤かどうかの判断は
やはり経口負荷試験で、より少ない量の経口でも
アナフィラキシーなどの症状が出る場合です。
ある程度食べられるなら、徐緩法による自宅での経口減感作を進められるようです。


乳のアレルギーについては
意外と緩徐法より急速法の方が有効かも?なんていう発表もなされていました。
というのも、緩徐法でやっていて、アナフィラキシーを3回起こし
最終的に急速法でOKだったと県立某センターの報告が。。。
どんな機序かはわかりませんが…急速法は、緩徐法でもダメだった重篤な子には
有効な方法であるかもしれないという一筋の光のようです。
意外なほど結構な成功率でした。。。。
(でも、もちろん失敗するケースもあります)

一方S病院の先生も乳は結構難しくて・・・・
毎日200ml飲んでいても、ある日突然アナフィラキシーを起こしたりすると。

小麦なんてS病院は急速法のデータすらなかったですが。。。
小麦はどんなに食べられるようになっても
「運動誘発性アレルギー」の心配が消えないので難しいでしょうか。
全くアレルギーがなかった子供でも
中学生や大人になって起こることがあるといいますしね。。。


ちなみにどの病院にも自宅での負荷には摂取の進め方や、
副作用出現時の薬や吸入の対応などの
詳しい指導がされているようです。

それから、アレルゲン摂取を始めて、症状が出ても食べ続けると
一時的にIgEは上昇するそうですが
減感作が起こり一定期間続くとIgEは下がってくるんだそうです。
逆にIgG4が上がるんだとか。

それからもう一点、特筆すべき内容が。
どこの病院の急速法でも、
アドレナリン注射(エピペン)をしなければならないほどの悪化はなく
吸入や内服でほぼ症状が治まっているということでした。
これは意外でした~~。
重篤な食物アレルギーを持つ子供は
本当に一口でもダメなのですが。。。適切に吸入や内服をすれば
アドレナリン注射(エピペン)は不要ということですね。
つまり症状が起こったときの最初の対処方法が大事だということです。


たくさん話をききすぎてちょっと整理はできてないんですけど(苦笑)
私が気になってメモしてきた内容はこんな感じでした。

治療として確立させるために頑張っている先生方
そして、日々その指示に従って自宅での負荷を続け、データを提供し続ける
患者の子供さんたちや親御さんたちに心から感謝の意を表します。
本当にありがとうございます。


で、うちの娘の場合ですが・・・
以前の記事に「いっそダメなら急速法で」なんて言っていましたが
小麦はここまで来ているので多分入院してまで急速法にトライしなくてもよさそうです。
うちの先生は外来での経口負荷試験を、減感作的に使っていることも
なんとなく理解できてきましたし…。
卵は正直6分の1個で断念したぐらいですしかなり微妙ですが。
外来で指導されて自宅で減感作をやるなら、今の個人病院でも一緒かな~と思い
むしろ通いやすくて、日常生活に影響も出にくいですし
今のまま主治医のもとで頑張ることにしました。
(先生、ついていきますので、元気で長生きしてください!)

今回この会にも
いくつかの個人病院の先生が発表なさっていましたし、
結構いろいろな病院が減感作療法をしていることがわかりました。
有名なところだけではなくて。
国立病院や大学病院が減感作療法に取り組む前から、
ご自身の経験から一定期間の除去療法の後は食べたほうが治るとの
臨床の体験から、学会を無視しても信念で取り組んでいらっしゃった
多くの先生方がやっと日の目を見る日が来たってことですよね~。
大病院は研究としての助成を受けて、治療を確立するためにやっていますが
治療という点だけを考えれば、大病院だけがすべてじゃない!ってことを
再確認できたいい機会でもありました。

そうそう。
これだけは付け加えたいのですが
経口減感作療法は「まず、除去食療法ありき」です。
除去をして、きちんと肌や呼吸器、消化器の状態がいいからこそ、
できる治療法なんです。
除去食療法を否定するものではないことを明記しておきます。
減感作療法をやっているすべての病院が
まずは除去食療法から指導しているようですし


実際、除去食療法を行いながら、本人の成長を待つだけで
完全に治っているお子さんがたくさんいます。
ですので、食物アレルギーを持つ乳幼児をお持ちの親御さんは
焦りすぎないでくださいね~。

テーマ : アレルギー・アトピー
ジャンル : 育児

頑張る仲間たち
皆さん頑張ってます☆
にほんブログ村 病気ブログ 食物アレルギーへ
にほんブログ村 子育てブログ アレルギー児育児へ
にほんブログ村 料理ブログ アレルギー対応食へ
カテゴリツリー
FC2プロフ
最近の記事
今までの訪問者
最近のトラックバック
RSS
ページランク一括Checker
ページランク一括チェック
Present's by サンエタ
FC2拍手ランキング
リンク
フリーエリア
楽天
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。